忍者なのにカンフーの武器を使っても、現代グローバリズムの潮流だから、これでいいのだ!?

先先月に三重大学の忍者学の講義等についてのブログ記事を書いたので、その後も忍者の事をなんとなく調べてみると、いろんな事を考えるのです。 

昔から見ているアメコミの映画“Ninja Turtles︰ニンジャ・タートルズ”をもう一度見返すと、「忍者亀が使っている双刀、釵、ヌンチャク、棍は、カンフーの武器じゃないか!?忍術じゃないぞ!?」と改めてツッコんでしまったのです。

こちらは、イランでのくノ一修行の映像。
シーア派を標榜し、周囲をイラク、アフガニスタン、パキスタンに囲まれて、紛争のリスクが常態化するイランでは、国民が常に戦争やテロに巻き込まれる可能性があります。
そんな環境下なので、民間の護身術として忍術が普及しているようですね。
持っているのはヌンチャクという事で、こちらもカンフーの武器ですね。
(ブルース・リーも出ています)

と言う訳で、「忍者なのにカンフーを盗用していいのか?」という疑問もあるのですが、最近は「それもいいのかな」と思うのです。

江戸時代の忍者は潜伏地の生活に溶け込んで、情報を収集するスパイでした。
明治時代になり、小説の中で黒装束の戦闘員のようなイメージが形成されました。
そして、現代の海外では、警察官や軍人等が真剣に研究している武術の一大流派でもあります!
時代によって忍者の姿もドンドン変化していくのです!
なので、アメリカンヒーローや民間の護身術がカンフーを取り入れて、忍者を変化させてもいいのでしょう!
(以下は米国での忍術を用いた護身術の映像)
そんなグローバル潮流の中で、藤子不二雄のアニメ「忍者ハットリくん」は、インドで大人気のようですね!
最新作はインドで制作されて、インド人のキャラクターも登場しています。
(ナマステと挨拶してます)
これに対して、慶應義塾大学准教授も、アニメのグローバル化の中で新たな潮流として分析しています。   

と言う訳で、生殺与奪の手段であった忍術もカンフーも時代と海外のニーズに合わせて変化していきます。
平和な世の中では、物騒な事を語らずに、健康や運動等の気軽な目的からカンフーを始めてみるのもいいでしょう!
大学生の皆さんも、自分に合わせた中国武術を学んでいきましょう! 

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