門派 Style & 仲間 members

中国武術には様々な門派(流派)が存在し、その数は100を超えるとも伝えられます。
その一つ一つが、独特の打撃法や、美しく躍動感溢れる動作を有しています。

激しく華麗な動作も、基本動作の組み合わせから成り立っています。
初心者でもゆっくりと地道に練習する事で、身につける事が可能です。

当会のメンバーは、以下のような門派を学習しています。
一緒に練習してみましょう!

通背拳(Tongbeiquan)

テナガザルの素速い動きを取り入れた門派です。
鞭のように腕を振り回し、素速い打撃と柔らかい変化が特徴の実戦的な武術です。
こちらは沙国政武術館館長の沙俊杰老師による、沙氏通背拳の演武。
瞬時に数発を打ち込む素速い手の動きと、あっという間に間合いをつめる猿のような歩法に目を見張ります。

八極拳(Bajiquan)

接近戦を得意とし、肘や肩等を用いて強力な発勁を行う門派です。
大統領などの要人警護にも採用された実戦的な武術です。
金剛八式、八極小架、八極大架、六大開、八大招等を学びます。
長春八極拳掌門人の何松吉老師による、八極拳の套路、対練、兵器の総合的な映像。
その重厚で力強い風格が魅力です

八卦掌(Baguazhang)

北京の宮廷警護に用いられた武術です。
掌を開き、円周を歩くように移動し、螺旋のように身体を旋回させる等、各動作が非常に華麗であり、女性が学ぶのにも適した拳法です。
こちらは北京の程派八卦掌を代表する劉敬儒老師による八卦游身連環掌の映像です。
華麗な螺旋の動きに魅了されます。
こちらに八卦掌の解説を少し加えてみました。

形意拳(Xingyiquan)

単純な動作を繰り返し、その技の精度や威力を高めます。
この源流は、戴氏心意拳、心意六合拳などにも分かれており、形意拳も大きく河北派と山西派の分類があり、河北派から発展した門派に“意拳”も存在します。
五行拳、十二形、五行連環拳等を学びます。
霍永利老師の演じる戴氏心意拳は形意拳の源流にあたり、尺取り虫のように、身体の収縮と膨張を繰り返して威力を生み出します。
沙俊杰老師の形意拳は、シャープで鋭く素速く打ち込みます。

太極拳(Taijiquan)

世界中に普及した中国武術の一つであり、老若男女の誰もが取り組む事ができます。
優雅でゆったりとした動作の中に、鋭く強力な打撃を含んでいます。
陳式、楊式、呉式、武式、孫式の五大門派以外に、二十四式、忽雷架、和式、李式、鄭子、沙式といった門派も存在し、創始者の工夫により風格が異なります。
家伝の太極拳を幼少時より練り続けてきた張随勝老師による演武。
第七段階の悪形架は、その力強く素速い発勁を特徴としており、太極拳の概念を変えるかのような動作です。

戳脚(Chuojiao)

中国北方に伝わり、その蹴り技で勇名を馳せた武術です。
古くは14世紀の水滸伝にも記載があり、変幻自在の足技を特徴とします。
特に鴛鴦腿という後ろ蹴りを多用し、素早く動き回ります。

中国十大名教授の門恵豊老師の戳脚は、ジェット・リーにも伝えられました。
素速く力強く千変万化の蹴り技を繰り出す戳脚は、基本練習、実戦への応用、演武まで幅広い学習が可能です。

仲間

【現役生】

現役生のメンバー一同、共に練習する仲間を待っています!

カンフーの学習を通じて、共に大学生活を充実させましょう!


A.横洲 (2020年入学 早稲田大学 教育学部在籍)

経歴:千葉県出身。中高時代に見たカンフー映画をきっかけに中国武術に興味を持ち、大学より通背拳を中心に、陳式太極拳や易学も学習中。

趣味:読書、絵を描く事、料理(最近はレバニラ)

一言:「心理学を専攻しており、中でも東洋的な人間観から捉えた「心」に深い関心があります。私にとって推手や気功の練習は、理論を自分の身体で確認する事でもあり、その逆でもあります。練習でわからなかった感覚が掴めてくる感覚は、言葉にできない面白さや驚きがあると思います。」


Mr.李(東京大学博士課程修了:同校特任研究員)

経歴:中国湖北省武漢出身。中国の高校時代に太極拳を開始し、大学及び大学院時代も太極拳・推手の学習を継続。東大大学院時代に、陳式心意混元太極拳や気功を学習。現在は、通背拳を学習中。

趣味:ジョギング、山登り、美味いものを食べる事

一言:「学べば学ぶほど、武術の奥深さを感じ、ますます興味が湧きます。健康だけでなく本格的な武術も学びたいです。皆さんも一緒に、自分に合った武術を始めましょう!」


【OB・指導員】

1982年の創立以来、早稲田カンフーのメンバーは、大学時代に中国武術や格闘技を学び、卒業後は、行政、実業、教育といった各界にて活躍しています。

そして、一部のメンバーは、卒業後も中国武術の研鑽を続けています。

中国武術を学びたい大学生の皆様方へ、的確な指導や助言をさせていただきます。

皆さんもメンバーとなり、共に研鑽を積めるようお待ちしています!


18代幹事 

T.内海 (2001年度 早大政治経済学部卒)

台湾留学の後、海外駐在員として中国江蘇省・広東省に長年駐在し、業務の傍ら、中国各地の各種門派を調査・研究する。

攔手拳、太極忽雷架、意拳、六合八法、形意拳、各派太極拳等、多岐に渡る門派を修める。


20代主将

D.井関 (2004年 東大文学部卒)

東大大学院博士課程を経て、現在は大学非常勤講師として勤めながら、宗教学を研究。

戴氏心意拳を定期的に学習。


21代会員

T.中村 (2004年度 早大文学部卒)

大学時代より中国武術の学習を開始。

地方公務員の傍ら、東京中国武術協会や内家拳研究会で、戳脚、査拳等の北派拳術を学ぶ。


23代主将

音喜多駿 (2006年 早大政治経済学部卒)

大学時代に東京中国武術協会で長拳を学び、各種大会に出場。

外資系企業を経て、現在は日本維新の会所属の参議院議員として政界にて活躍中。https://otokitashun.com/


23代副主将

T.落合 (2009年度 早大文学部卒)

大学時代に中国雲南省昆明市に留学し、当地の名門・沙国政武術館に入門し、沙氏通背拳、形意拳、八卦掌、太極拳といった各種内家拳を修める。

高校教諭の傍ら、全日本選手権伝統拳術B組にて5回連続優勝、日本代表として世界大会に2回出場。

https://www.townnews.co.jp/0605/2018/07/26/442217.html


24代主将

K.田辺 (2009年度 早大法学部卒)

高校時代に八極拳を学習し、大学時代に中国河南省に留学し密宗門拳、蟷螂猿拳を学習。

鍼灸専門学校を経て、現在は自身の鍼灸院を設立し、健康のため太極拳を嗜む。