悩める若き大学生は、ブルース・リー、西洋哲学、東洋哲学を学ぶべし!
文春オンラインに、ブルース・リーの娘・シャロン・リーが書いた伝記記事があったので、皆さんとシェア!
文春にブルース・リーの記事が掲載されるとは、世の中だんだん開けてきました!
文中からは若き日に香港からサンフランシスコに渡り、苦悩してきた様子が見受けられますね。
アクションスターとして映画界で大成功したブルース・リーだって、24歳の頃はいろんな事に悩み、苦労を重ねていたのです。
以下映像はブルース・リーの伝記映画『ドラゴン伝説』の一部ですが、当時の米国でこのような抗争を繰り広げていたのかもしれません。
若くして米国に単独で渡り、伝統的な華人社会で新参者が生き残るには、伝統にとらわれず、革新的な方法論を採り入れて、既存の武術家達と差別化する必要があったのでしょう。
そして、一番の悩みは、自身の学んだ詠春拳と実戦との乖離のようですね。
確かに、以下3つが想定するものは異なります。
①正面から打ち合うことを避ける伝統武術
(伝統的な武術の技術には一定のシナリオが決まっている)
②ルールに則った競技としての格闘技
(ルールの有る試合の中で戦う場合は、真剣勝負にならない)
③真剣勝負であるノールールでの戦い
(不規則に動いたら既存の技術が使えないが、どう戦うべきなのか?)
一見すると③が一番実戦的で強そうなイメージがあるので、①や②に欠陥があるように見えてしまうのが難点だと思います。
そんな中で、ブルース・リーは、③の解答を得る為に、自身の武術にボクシングやテコンドー等の技術も加えて、新しい流派ジークンドーを創始しますが、新たな技術を学ぶ事が答えになると感じたのでしょう。
これは真実へ辿り着く為の方法論として、新しい論証を取り入れて発展してきた西洋哲学のプロセスにも似ているかもしれませんね。
キリスト教神学者が、ギリシャ哲学の弁証法を採り入れる事で神の存在を証明しようとしたのにも通じているようにも見えますね。
西洋哲学はそうやって今に至るまで発展してきたのですが、「神は死んだ!」とニーチェによって、2000年近くに渡る思考の産物をひっくり返してしまったので、考え過ぎもいけないかなと思います。
結局は、後編にも書かれているように、『水のようにあるべき』と言う事でしょうか?
老荘思想のように、常に周囲と共生し、変化に対応できるものが強いという事に気付けたのも、長年の苦悩からの解放を求めてなのかもしれません。
『教え』としての東洋哲学に帰結したのですね。
あまり勝ち負けにこだわらずに、あるがままの自分で、あるがままの武術や格闘技を学ぶのが良いと思います。
おそらく現役生の皆様も、「自分の学ぶものが正しいのか?空手やボクシングの方が強いのか?」という疑問を持つ事があると思います。
そんな時は、先ずは比較研究してみるのがいいかもしれません。そして各特徴を知った上で、カンフーの強みを再度理解してみましょう!カンフーには水のように変化する攻撃体系が備わっています。
楽しくカンフーを学び、疑問を持ったら周りのメンバーに相談してみましょう!
皆、それぞれの答えがあるのですよ。
そして哲学者の言葉にも声を傾けてみましょう!
そうやって共に学び成長していきましょう!
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