中国拳法の人気投票、結果は如何に!?
先日のブログでも記載した『中国拳法の人気投票』の上位門派は、以下のような結果になっていました!
1位︰八極拳︰20.7%
2位︰詠春拳︰19.7%
3位︰八卦掌︰13.2%
4位︰太極拳︰9.6%
4位︰少林拳︰9.6%
予想通りの部分もあれば、予想外の部分もあり、非常に興味深い結果となりました。
おそらく、「何故これらの門派が人気なのか?」について、“ねとらぼ編集部”からも分析結果が発表されると思いますが、その前に当会でも分析してみたく思います!
【1位︰八極拳】
やはり、今でも人気No1なのは、八極拳ですね!
中国武術研究家の松田隆智先生が、1970年代からその著作で八極拳を紹介し、1980年代後半で週刊サンデーで連載された漫画『拳児』で、その強さが印象づけられました。その後、格闘ゲーム『バーチャ・ファイター』『シェンムー』等でも主人公の扱う拳法として採用され、漫画『ネギま!?』『蒼天の拳』等でも扱われ、これら各種メディアでのイメージ形成も、その人気を揺るぎないものにしてきたと思われます。
力強い発勁が「一撃必倒」神話を生み出し、より興味を掻き立てる題材となったと思います。
40年近く根強い人気を持つ門派です。
※こちらはバーチャ・ファイターからの映像です。
【2位︰詠春拳】
八極拳に迫る勢いを見せた詠春拳ですが、2008年から配給されシリーズ化された映画『イップ・マン』のイメージにより、この10年近くで大きく人気を高めてきたと思われます。劇中の葉問(イップ・マン)は、新たな中華世界の英雄として描かれ、ボクシングやマーシャルアーツとも激しい戦いを繰り広げます。
また、そこで用いられる詠春拳の激しい応酬や地道なトレーニングも、視聴者の興味を惹きつける事になりました。
没後50年を経過しても不朽の人気を誇るブルース・リーの影響もまだまだ根強く、世界中に数千万の学習者がいると言われる門派でもあるので、これからも人気が高まっていく事が予想されます。
※こちらは、映画「イップ・マン4」からの映像。最後に真打ち登場のイップ・マンが詠春拳で大活躍です!
【3位︰八卦掌】
八卦掌が上位に食い込んだのは意外でした。十年前は武術愛好家には人気がありましたが、徐々に一般の方々にも大きく認知度を高めている事が見受けられます。
この結果については、この十年間で連載された漫画“Naruto”や“スプリガン”の影響が大きいのかと思われます。本来の八卦掌の技法とは異なりますが、“八卦六十四掌”といった技が作中に登場していますね。
太極拳と弊習する事も出来るし、合気道のように女性に学びやすいので、これを機会に八卦掌がもっと注目されるといいですね!
※こちらはNarutoの八卦六十四掌の映像です。
【総論】
ともあれ、今回の人気投票結果は、今後のカンフーの方向性を知る上で、非常に興味深い結果となりました!
これだけ詠春拳の人気が高いと、「早稲田カンフーでも、詠春拳班を作った方がいいのかな?」などと考えてしまいます。
希望者が出れば、みんなで香港・広東への詠春拳の合宿もやりたいですね!
なにはともあれ、中国武術を学んでみたい大学生の皆様、お気軽にご連絡下さい!
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