「鬼滅の刃」と呼吸法と身体操作などなど(2)
前回に引き続き、呼吸法の話です。
前回の文章でも書きましたが、単純な動作だけでは、物体を切り裂くような大きな力は生み出せません。
中国武術では、呼吸がその力を生み出すのに大きな役割を果たします。
古代中国の医術や道術では、身体の外部と内部を繋ぐのが呼吸と考えたようですね。
内臓等の生理的な運動は自分の意思では動かす事は出来ませんが、呼吸によってその一部を動かす事が出来るので、これにより普段は意識していない部分を含めて全身を動かすのです。
呼吸は全身を統一するための重要なファクターとなります。
日本武道でも「大きな声で気を出せ!」「腹に力を入れろ!」等と言いますが、中国の伝統武術では、そういった練習方法と目的が、より明確に残っているように見受けられます。
八極拳、形意拳、意拳では、呼吸と腹部にある丹田を用いて全身をまとめ、“整勁(全身をまとめる力)”によって大きな力を発揮します。
こちらの映像では、形意拳の発勁を科学的に解説していますね。
全身の力で軽々と相手を吹き飛ばしています。
しかし丹田の運用だけでも戦えません。
身体中のいろんな物理運動を連動させる事で、更に大きな力を生み出していくのです。
これは実際に学んでみないとわかりませんので、皆さんも一緒に中国武術を学んでみましょう。
現役生の皆様も、呼吸法で全身が統一して、武術の動作を学んだら、御一緒に「壱の型 水面斬り!」と刀を振りましょう!
切れ味バツグンの打撃が出来ますよ!
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