「鬼滅の刃」と日本刀と居合と抜刀などなど
本作を最初から見ていて印象的なのは、炭治郎が巨石を斬るシーンですね。
実際にあのようには巨石を斬るのは難しいと思いますが、剣技に目覚める瞬間の表現としてはインパクトがあります。
日本刀を振るという動作自体は単純です。
しかし、適当に刀を物体に叩きつけても、弾かれるか、鈍く刺さってお終いです。
物理学でも、物を押せば押した分の力が返ってくると考えますね。
実際に物体を切り裂くのには、大きな力を的確に発する必要があり、これには技術が必要となります。
アニメの中では、どのように斬る感覚を身に着けたのかは表現されていないようでしたが、
居合道なども規定の型だけでは使えませんし、動作をひたすら盲目的に練習しても、身に付く事は出来ません。
各動作に意識を張り巡らす事で、刀の威力を出して使えるようになっていく。
現代における居合道や抜刀術の先生方は、そんな方法論をどのように考えているのか?
月刊秘伝の12月号では、そういった現代に生きる剣術家達が特集ですね。
興味深いです。
中国武術でも「二十四式太極拳だけ学んでも使い方がわからない」といった問題が出ます。
中国武術では、心、意、気といった段階を踏んで、内勁を鍛えていく。
昔の中国人はこういった力の出し方を、より体系的に分析したのだと思います。
野球でもゴルフでもボールを遠くへ飛ばす為に、プロの選手は身体の各部位の特殊な使い方を知っているわけです。
イチローやタイガー・ウッズなどは現代の達人でしょう。
次回は、呼吸法についても分析してみたいです。
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